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表紙を飾った花です。
これらの花は、[花の名前小辞典]・[花の図鑑]でもご覧いただけます。
季節の記述は、南関東が基になっております。
Nov/19/2023

「
イヌタデ【犬蓼】」です。別名の「アカマンマ、アカノマンマ【赤飯】」の方が、通りは良いかもしれませんね。大変花期の長い花で、夏頃から咲き始め、この季節にも、まだ咲いています。ちなみに、名前の頭に「
イヌ」と付く植物は多いのですが、多くの場合、「役に立たない」という意味で名付けられます。そうかうもしれませんが、ちょっと残念ですね。
Nov/4/2023

「
ホトトギス【杜鵑草】」です。斑点が「ホトトギス(カッコウ目カッコウ科の鳥)」の腹部の斑紋に似ていることからの名だそうです。草丈は50cm前後と、それほど大きくはありませんが、独特の花の姿は、よく目立ちますね。「ホトトギス」は日本固有種で、
葉腋(葉の付け根)に数個の花を付けます。丁度、茎に沿って連なるように咲き、そこから交互に葉が広がるような感じです。よく似た「
タイワンホトトギス【台湾杜鵑草】」は、茎の先に枝を出して多くの花を付けます。茎の途中には、殆んど花を付けません。
Oct/22/2023
Oct/8/2023

「
コスモス【秋桜】」です。この季節は、やはりこの花ですね。とても可愛らしく、「秋桜」という漢字名も素晴らしい。「秋に咲く
サクラ(桜)に似た花」の意といわれます。春を代表する「サクラ(桜)」に対して、秋を代表する花、という意味合いもあるのかもしれません。色や品種も豊富です。
コスモス・キバナコスモス品種図鑑にまとめました。
Sep/24/2023

「
イタドリ【虎杖】」の雌花です。多くは、咲き始めから白花ですが、写真のように咲き始めは赤いものがあります。ただ、これも次第に白くなります。別種の「
ベニイタドリ【紅虎杖】」があり、こちらは最後まで赤色です。この二種の区別は微妙で、別種なのか、交雑種なのか、とても悩ましい。それはさておき、この根茎は「虎杖根ショウジョウコン」と呼ばれる生薬で、若芽は食用になるとのことです。
Sep/10/2023

「
ヒルガオ【昼顔】」です。優しいピンクの花です。春の終わりごろから秋口まで咲いています。でも、さすがにもう見納めの時期ですね。朝方に咲いて間もなくしぼんでしまう「
アサガオ【朝顔】」に対して、昼間でも咲いていることからの名です。やや小形の「
コヒルガオ【小昼顔】」があります。どちらもヒルガオ科ヒルガオ属で、どちらもとても可愛らしい。
Aug/27/2023
Aug/13/2023
Jul/30/2023

「
オシロイバナ【白粉花】」です。日が沈む頃から咲き始め、朝方まで咲き続けます。日中はしぼんでしまって、元気がありません。とても良い香りのする花ですが、とりわけ咲き始めの頃に香りが強いような気がします。花が散って、暫くすると、黒い種ができます。この種を潰すと中は白粉状(胚乳)で、これをおしろいの代用にした(広辞苑)ことから、「オシロイバナ」となりました。花色は白・黄・ピンク・赤・絞りなど多様ですが、この
花弁(かべん)に見えるものは
萼(がく)で、花弁(かべん)はないのだそうです。
Jul/16/2023

庭の「
マンリョウ【万両】」です。「
センリョウ【千両】」は、ほぼ咲き終わりましたが、その隣で「マンリョウ【万両】」が咲き始めました。白い五弁花で、冬になると実が赤熟します。「センリョウ【千両】」の実は真っ赤(赤朱色)ですが、「マンリョウ【万両】」の実は赤色で、やや大粒です。それが「サクランボ【桜ん坊】」のように枝垂れます。可愛らしいですよ。
Jul/2/2023

庭の「
センリョウ【千両】」です。花弁のない雌蕊(緑色)と雄蕊(黄色)のみから成る花です。可愛らしいですね。咲き終わると雄蕊(黄色)が落ちて、雌蕊(緑色)は晩秋から冬にかけて赤く熟します。この実もとても可愛らしい。隣で、今は蕾の「
マンリョウ【万両】」も、間もなく咲き出します。
Jun/18/2023

「
トマト【tomato】」です。黄色の五弁花です。綺麗な花ですね。咲き終わる頃から、小さな実が確認できます。下から上に向かって、順々に実が成り、熟していきます。手を加えれば、もっと美味しくなるとは思うのですが、放ったままでも、(5月初旬に苗を植えれば)7月から8月頃まで、毎日のように美味しいトマトが収穫できます。無精者には、うってつけですよ。
Jun/4/2023

「
ナンテン【南天】」が咲き始めました。メギ科ナンテン属で、中国原産の植物です。中国ではあまり利用されないようですが、日本では実や花が生薬として利用されます。秋になると葉は紅葉し、冬になると実が赤熟します。正月飾りなどに使われるのを見掛けますね。
May/21/2023

「
ジャガイモ【ジャガ芋】」の花です。茎の先に幾つもの五弁の
合弁花を付けます。品種によって花色に違いがあるそうで、白や薄紫、ややピンク色がかったものもあります。地下茎が肥大化したもの(「塊茎かいけい」といいます)が食用になります。今が花の盛りであれば、6月後半から7月頃が収穫期になるでしょうか。楽しみですね。
May/7/2023

「
ハルジオン【春紫苑, 春紫菀】」です。キク科ムカシヨモギ属の植物で、薄っすらとピンク色がかった可愛らしい花です。少し前から咲いていて、もうそろそろ終わりに近いかもしれません。この頃になると、大変良く似た「
ヒメジョオン【姫女苑, 姫女菀】」も咲き出します。見分けるのが難しいのですが、「ハルジオン」は葉の付け根が茎を抱くようになり、「ヒメジョオン」はほとんど抱きません。ちなみに、「ハルジオン」は「シオン紫苑」で、「ヒメジョオン」は「ジョオン女苑」です。
Apr/23/2023

「
モッコウバラ【木香薔薇】」です。バラ科バラ属で蔓性の低木で、枝に沿ってたくさんの花を付けます。見応えがあって、とても可愛らしいですね。一重咲きと八重咲きがありますが、見掛けるのは殆どが八重咲種です。薄黄色の「
キモッコウバラ【黄木香薔薇】」もあります。白花種よりも、こちらの方が見掛ける機会は多いでしょうか。
Apr/9/2023
Mar/26/2023

近くの公園の「
セイヨウタンポポ【西洋蒲公英】」です。在来種の「
カントウタンポポ【関東蒲公英】」がありますが、花だけでは見分けがつきません。
苞(ほう)が反り返るものが「セイヨウタンポポ【西洋蒲公英】」、カントウタンポポ【関東蒲公英】は反り返らない、と言われますが、交雑が進んでいて、区別はなかなか難しいといわれます。可愛らしい花ですから、単に「タンポポ【蒲公英】」として楽しむのも良いかもしれませんね。
Mar/12/2023
Feb/26/2023
Feb/12/2023

「
アラセイトウ【紫羅欄花】」です。「ストック【stock】」という呼び名の方が、よく知られています。アブラナ科の植物ですので、本来は一重の四弁花でしょうが、最近見掛けるものの多くは八重咲き種です。八重咲き種は華やかで可愛らしいのですが、一重の四弁花も、なかなか捨てがたいですよ。花色も豊富で、これからまだ暫くは楽しめます。
Jan/29/2023

「
キダチアロエ【木立アロエ】」です。一般には単に「
アロエ【Aloe】」と呼ばれますが、「アロエ」という呼称は、たくさんあるススキノキ科アロエ属の植物の総称です。肉厚の葉には有用な物質を数多く含み、内服して胃腸病や便秘などに、塗り薬として火傷や傷・虫刺されなどに効くそうで、「イシャイラズ【医者いらず】」とも呼ばれます。ただ、効用があるのは、アロエ属の中でも「キダチアロエ」や「
バルバドス・アロエ【Barbados aloe】(別名「アロエ・ベラ」)」などに限られるそうです。
Jan/15/2023
Dec/25/2022

「
パンジー【pansy】」です。花が少なくなる季節で、毎年同じような花が登場しますが、ご了承下さい。この花は寒さが厳しくなっても、本当に元気です。花は5cm程で草丈は20cm前後でしょうか、花色が豊富で、この季節に欠かせない花です。このパンジー【pansy】を母種とした小型の園芸種を「
ビオラ【viola】」といいます。
Dec/11/2022

「
コダチダリア【木立ダリア】」です。このページでは、最多の登場回数を誇る花です。この時期の花には珍しく、花が大柄で、優しいピンク色が美しいですね。草本とは思えない程、丈が高く、4m程で、下から見上げると、天気が良い時などは、青空に美しいピンクの花、それは素晴らしいです。聞くところによれば、更に高い5-6mにもなるそうで、そのためでしょうか、「コウテイダリア【皇帝ダリア】」の別名があります。
Nov/27/2022
Nov/13/2022

「
ムラサキセンブリ【紫千振】」です。花は3-4cm程と、それ程大きくはありませんが、白が基調の「
センブリ【千振】」に比べて紅紫色が濃く、可愛らしい花です。「センブリ」は「千度振り出してもなお苦いの意(広辞苑)」からの名で、乾燥させた全草を健胃剤など(広辞苑)の生薬とします。苦いものほど効果があるといわれます。ただ、「ムラサキセンブリ」は「センブリ」に比べて苦みが少なく、そのために利用されることは少ないそうです(東京生薬協会)。
Oct/30/2022

「
コウオウソウ【紅黄草】」です。「マリーゴールド【marigold】」の名の方が馴染みがあるかもしれませんね。ただ「
マリーゴールド【marigold】」はキク科コウオウソウ属の植物の総称で、「コウオウソウ【紅黄草】」はその中の「フレンチ・マリーゴールド【French marigold】」を指します。大変花期が長い花で、春から寒い時期まで咲いています。寒い季節に、暖かさを感じさせてくれる色合いで、愛(いと)おしいです。
Oct/16/2022

「
シュウメイギク【秋明菊, 秋冥菊】」です。秋ですね。花色は数々ありますが、そのどれも色がとても上品で、可憐です。この花びらのように見えるのは、「
萼(がく)」で、花びらは退化してしまって、ないのだそうです。また、「菊」という名前が付いていますが、キク科ではなく、キンポウゲ科です。
Oct/2/2022
Sep/18/2022

「
ヒガンバナ【彼岸花, 石蒜】」が盛りです。秋の彼岸の頃に咲くことから、この名があります。鮮やかな朱色(赤色)の、とても華やかな花ですね。別名を「マンジュシャゲ【曼珠沙華】」といい、他にも多くの別名があります。
Sep/4/2022
Aug/21/2022

「
ラッカセイ【落花生】」の花です。とても可愛らしい黄色の
蝶形花(ちょうけいか)です。この時期になると花は終わりかけで、これから地中で実が大きくなり、秋には収穫、これが「ナンキンマメ【南京豆】」「ピーナッツ【peanut】」です。楽しみですね。
Aug/7/2022

「
ミツバオオハンゴンソウ【三葉大反魂草】」です。「ルドベキア 'タカオ'【rudbeckia 'Takao'】」の名の方が馴染みがあるかと思います。「ルドベキア」の名を冠する植物はかなり多いのですが、この「タカオ」はやや小ぶりの種で、多く分枝した黒褐色の細い茎の先に、オレンジ色がかった濃い黄色の花を咲かせます。とても可愛らしい。これが「
舌状花(ぜつじょうか)」。中央の黒くこんもりとしているのが「
管状花(かんじょうか)」です。
Jul/24/2022

「
ムラサキクンシラン【紫君子蘭】」です。或いは、属名アガパンサス
Agapanthusの名のほうが馴染みがあるかもしれません。草丈は50cmほど、直立した茎の先に、たくさんの花が放射状に咲き広がります。何とも言えず美しい花ですね。英名を「African lily」といい、南アフリカ原産の植物です。
Jul/10/2022

「
ノウゼンカズラ【凌霄花】」です。「凌霄(リョウショウ)」は「天空の雲を凌(しの)ぐ」の意で、その名の通り、蔓性で、木やフェンスなどに絡みつきながら、天を目指しているかのように、上に上に伸びて行きます。花は7-8cm程の濃いオレンジ色。夏の花、という感じですね。これから暑い夏にかけて、長い間楽しめます。
Jun/26/2022

「
ツユクサ【露草】」です。美しい青色の花です。二弁花のように見えますが、実は三弁花です。「
蕊・蘂(しべ)」の下の方に伸びる白い花弁が三枚目の花弁です。「蕊・蘂(しべ)」も可愛らしいですね。特に可愛らしい「蕊・蘂(しべ)」は「雄蕊(おしべ、ゆうずい)」で、「雌蕊(めしべ、しずい)」はあまり目立ちません。
Jun/12/2022

「
アジサイ【紫陽花】」の季節ですね。花は中央の小さな部分で、花のように見えるものは「
萼(がく)」です。このように萼が花のように見えるものを「
装飾花(そうしょくか)」と呼びます(「装飾花」の正確な定義はリンク先を参照して下さい)。別名を「シチヘンゲ【七変化】」、その名の通り、色も形も様々、雨の多い季節を彩ってくれる貴重な花です。
May/29/2022
May/15/2022

「
ハハコグサ【母子草】」です。小さな黄色い花が、茎の先にまとまって咲きます。春の七草の一つで「ゴギョウ(御形)」と呼ばれるのは、この花のことです。全草が、咳(せき)を鎮めたり、痰(たん)を切ったりする生薬として利用されるそうですね。やや地味な花ですが、「
チチコグサ【父子草】」もあります。
May/1/2022

「
ヤグルマギク【矢車菊】」の八重種です。本来は一重で、矢車(やぐるま、矢羽根を放射状に組んだもの)に似ていることからの名です。花径は3-4cm程、草丈は30-50cm程、花色は豊富で、青・紫・ピンク・白色などがあります。形がよく、可愛らしい花です。
Apr/17/2022

「
オニタビラコ【鬼田平子】」です。花径は1cm程と小さいのですが、とても形が整った美しい黄色の花です。草丈は20-50cm程と、丈が低いものがあると思えば、とても高くなるものもあります。この季節には、あちこちで見かけますので、きっとご覧になったことがあるのではないかと思います。
Apr/3/2022
Mar/20/2022

「
オオイヌノフグリ【大犬の陰嚢】」です。日当たりの良いところでは、暫く前から咲き始めています。花は1cm前後で優しい青色、何とも可愛らしい花です。実が「犬の陰嚢(インノウ、ふぐり)」に似ていることから、この名前になりました。残念な名前ですが、かえって印象的かもしれませんね。
Mar/6/2022

「
ハナサフラン【花サフラン】」です。草丈は20cm程と、それ程大きくはありませんが、色の種類も豊富で良く目に付く花です。可愛らしいですね。この花は春咲きで、「クロッカス【crocus】」とも呼ばれます。料理で香辛料・着色料などとして利用されるのは、秋咲きの「
サフラン【saffraan】」で、この花とは別種です。
Feb/20/2022

「
ヒアシンス【hyacinth, 風信子】」です。かわいらしい花ですね。寒さにも病気や虫にも強く、育てやすいそうです。和名も漢名も「風信子」、日本では「フウシンシ」、中国では「フォンシンツゥ」と発音します。「hyacinth」の音を漢字に当てたものだとのことです。なかなか良いですね。
Feb/6/2022

近くの公園の「
ウメ【梅】」が満開です。日当たりが良いからでしょうか、例年、このウメはどこよりも早く咲き始めます。まだ少し寒さは続きますが、この花が咲き出すと、春が近いことを予感させてくれますね。寒さは今が底で、もう少しの辛抱ですよ、と。
Jan/23/2022

「
サザンカ【山茶花】」です。「
ヤブツバキ【藪椿】(一般にツバキと呼ばれます)」に似ていて、花期も重なるところがあるため、区別が難しいかもしれません。通常、花びらが一枚ずつ散っていれば「サザンカ」、花全体がばらばらにならずに散り落ちていれば「ヤブツバキ」ですね。また、「サザンカ」は晩秋頃から、「ヤブツバキ」は1月頃から咲き始めますので、開花の時期で判断するのも一つの方法です。