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[小説 時] [103 最悪]

103 最悪

 雪が降るよ。
 きっと?
 多分、・・・。
 そうね。でも、もしかしたら、・・・降らないかもしれない。
 そうならないことを願っているよ。
 わたしが聞いたあなたの話を、お父さんは理解できると思う?
 無理かもしれない。・・・恐らく、無理だろうな。
 それじゃ、わたしたちの話って、結局、無駄だった訳ね。
 いや、そんなことはないさ。
 それなら、もう少し何んとかならない?
 何が?
 この儘、帰っても良いの?
 最悪の選択をして欲しくないだけだ。
 最悪の選択をしようとしているのは、あなたの方でしょう?
 ・・・・・。
 わたしにできることは、もう何もない。
 辛い思いをすることになるよ。
 どんなことだって、今よりは増しでしょう。
 傷付くかもしれない。
 わたしは構わない。・・・あなたが家を出て欲しいと言えば、わたしは迷わない。あなたの傍にづっといられるなら、わたしは、決して迷わない。

-Feb/28/1998-

・・・つづく・・・



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