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【時】 [3 白煙]
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3 白煙 それから、僅かな空白の時間があって、二台の車が動き出したのは、殆ど同時だった。白が憑かれたように後走し始めると、赤はそれに遅れまいとして白煙を吐き出した。それまで静かだった道に、音が戻って来た。 車から一番に降りたのは、助手席に乗っていた黄色い服を着た女だった。 男は母の両腕を取った。しかし、母はそれを拒否するかのように動かなかった。 赤い車の二人が手を貸して、母を白い車の後部座席に運び入れると、三人は無言の儘それぞれの車に戻った。再び白い車は勢い良く走り出した。赤い車だけが、そこに残った。 僅かの時間だった。
ねえ、どうしよう?
行ってみよう、ね?
-Aug/21/1997-
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